私が考えているタロット占いというのは、それぞれの地域で発達した言葉はその地域独自のもので、おそらく基本的な表現だけしかない伝達手段だったと思います。また、他の地域の人たちとのコミュニケーションに関しても言葉では充分な意思疎通が取れなかったような気がします。そういう中で発達したのが絵による伝達だったのではないでしょうか。ですので、ひとつの絵には言葉で細かなことまで表現できる現在の人間には思いつかないような細かな描写が昔の人たちの絵にはあったような気がします。
The Sun (太陽)のカードを見てください。

この太陽のカードには、馬に乗っている子供が描かれています。子供は純粋な気持ちの象徴であり、子供が裸でいることで、何も隠し事がない気持ちの美しさを示しています。また、馬に乗っている子供は、手綱もなければ、サドルもブライドルもありません。これは、子供が何もしなくてもコントロールできる気持ちを表し、人間の意識と潜在意識を自由に操っている気持ちを表しています。
太陽には、直線の光線と波打った光線が交互に描かれています。これは、直線が行動を意味して、波打った光線は感覚的な反応を表しています。また、子供の後ろにある4つのひまわりは、地球上に無くてはならない4つの要素。空気、土、火、水を表していて、このひまわりは太陽の方向を向いて栄養を吸収しようとはせず、子供の方を向いています。これは、人間の知識を吸収したい花の願いです。太陽よりも子供の光のほうがずっと明るいという例えになっているわけです。
子供は、花輪の冠をかぶっています。これは楽しさを表しています。またオレンジのバナーは、行動力や光の色を表現しています。
このように、すべてのカードには昔の人たちが伝えたかったこまかなメッセージを絵に託して多くの人たちに表現しようとしているわけです。ですので、私たちは、その絵の意図することをしっかりと把握して、そしてそのカードにこめられたメッセージをタロット占いを希望する人たちにわかりやすく説明して、これからの生活をより豊かなものとするためにメッセージを理解する勉強を続けていくわけです。
ジュリアンタロットは、心理学を取り入れたタロット占いだと考えてもらえるとわかりやすいと思います。
ですので、単なる占いというよりも、過去の自分、現在の自分を表面上の自分ではなく、自分が気づいていない内面をゆっくりと探し出していき、その内面にある気持ちを、どのように将来の自分に活かしていくかをアドバイスできればと思います。
ジュリアンタロットの伝えたいことは、将来の自分の姿だけでなく、今の自分、その中でも本人が気づいてない自分の内面をタロットを通して伝えていきたいと考えています。将来の自分が今現在よりも輝いているためには、見えない自分のことを知ることが不可欠だからです。
今までの自分の人生の中で、悔やまれること、辛かったこと、残念だったこと。そういう時には、いくら自分が納得のいく行動をしたとしても、もしかしたら、それはあくまでも自分の中で納得がいくことであったかもしれませんが、相手にとってはどうだったのでしょうか。
タロットのカードの絵の中には、実に奥が深く、人間の本質的な心理が描き出されているメッセージがあります。その選ばれたカードからのメッセージを理解することで何か大きなものを得ることが出来ると思います。